オリジナルの植木鉢のご紹介です。

ソーサーにキラッと光る釉薬は、ビー玉やガラスのカケラを撒いて溶かすことで表現されたもの。

焼き上がるまではどんな表情になるのかはわからないため、1点1点、全く異なった表情として仕上がります。

とても複雑な色をしているので、光を反射すると不思議なゆらめきをそこに生み出します。

また、もう一つの特徴はソーサーと鉢のアンバランスさ。

あえてこのガラスの雫を目立たせるために、鉢は少しズラして置いてみてください。

本来は水受けや鉢を保護する脇役であったり、しっかりとその存在をデザインされていないものが多い中、この植木鉢はむしろそんなソーサーが主役なのかもしれません。

鉢の色にも拘っています。

べたっとアクリル絵の具のようには乗せず、油絵のように何色もの色を乗せて作ってくださいました。

それが絶妙なムラを創り出し、人の手仕事ならではの温かみを感じることができます。

陶器でざらっとマットな手触りですが、暖かな温度や奥行きを感じるのはそのためでしょうか。

丹波焼の温かみや昇陽窯様の想いを纏った、長く側に置いておきたいと思える植木鉢です。

窯元情報-------------------

丹波篠山の上立杭と下立杭の境にある昇陽窯（ショウヨウガマ）。
1968年に創業し、丹波焼の歴史を受け継ぐ窯元です。

丹波焼の歴史を重んじながら、更なる発展を目指し日々作陶されている3代目、大上様に創り出していただいた作品となります。

平安時代末期から約850年続く丹波焼。
そして次の100年に向けて丹波焼をつなぐ活動を行われています。